エジプト美術展の記憶をたどって
テレビでエジプトのファラオを特集する番組を観ていた時、過去に足を運んだエジプト展の記憶がよみがえってきた。
でも、それがいつ観たどの展覧会だったか、はっきりとは思い出せない。
自分なりに検索してみたけれど、なかなか特定できず、記憶にはもやがかかったまま。
1枚のポストカードからはじまる記憶の旅
家の中を探していると、1枚のポストカードがみつかった。
そこに写っていたのは、青色が鮮やかな「セヌウのマスク」。
裏面を見てみると…
吉村作治の早大エジプト発掘40年展
と書かれていた。
調べてみると、これは15年以上も前に開催された巡回展だったようだ。
ようやく記憶の糸口がみつかった気がして嬉しくなった。
記憶をもっとたどりたい!
この展覧会、もう一度見直してみたい…
そんな気持ちがわいてきて、ダメもとでフリマアプリをのぞいてみると…
なんと、ちょうどその展覧会の図録を発見!
迷わずポチッと購入。
その瞬間、ずっと探していた記憶の扉が少しだけ開いた気がした。
チケットとチラシを「発掘」する
図録の到着を待ちながら、部屋の奥にしまっていた箱を開いてみた。
中から出てきたのは、1冊のアルバム。
ページをめくると、展覧会のチケットとチラシが貼られている。
オレンジの背景に、ぼんやりと浮かぶピラミッドと人影。
中央には「セヌウのマスク」のすがたも。
表面は綺麗なのに、裏はボロボロ。
台紙についていた裏面のあまりの密着ぶりに、はがす時、思わず笑ってしまった。
もうひとつの展覧会の記憶
そして、記憶の片隅にずっと残っていた「黄金のマスク」。
アルバムには、もう1枚別のチラシが挟まっていた。
そこに写っていたのは、まさに記憶にある「黄金のマスク」。
ただ、それはエジプトのものではなく、ブルガリアで発見された「トラキア王の黄金のマスク」だった。
展覧会のタイトルは…
21世紀の大発見 よみがえる黄金文明展
どうやら、2つの展覧会の記憶を混ざらせていたようだ。
しかも、エジプトの出土品だと勘違いしていた。
記憶をひとつずつ紐解いていく
こうして曖昧だった記憶のピースが少しずつつながっていくのを感じる。
過去の展覧会をただ懐かしむのではなく、いまのわたしの視点でもう一度見直してみたい。
ちなみに、「よみがえる黄金文明展」の図録もフリマアプリで見つけてしまって…
ただいま、ポチるかどうか絶賛迷い中。
あのときの展示に、もう一度出逢える日はもうすぐ
まさか、15年以上前の図録が、こんなにも簡単に手に入るなんて!
当時のわたしが観た美術品、記憶に残っていたマスクの輝き、そしてアルバムに貼りついてボロボロになったチラシやチケット。
それらは、いまのわたしにとって、どれも大切な「出土品」のような存在。
図録が届いたら、記憶をひとつずつ発掘しながら、もう一度あの展覧会と向き合えるのが楽しみ!
記憶の旅の本編は次回のブログで、図録とともにお届け予定です。
Amazonや楽天でも図録を見つけたので、こちらにリンクを貼っておきます
ちなみに、わたしが保管していたチラシのデザインもこの図録の表紙と同じでした!