津波警報でオンライン英会話キャンセル・読めなかった「EVACUATE」|【レッスン日記Vol.13】

英単語「EVACUATE」の発音と津波警報をテーマにしたオンライン英会話レッスン記録Vol.13のタイトル画像 study

津波警報でキャンセルしたレッスン

朝の支度を終えてホッとひと息つこうと思った瞬間、突然スマホからけたたましい警報音が鳴り響いた。

何が起きたかわからず、急いで画面を見てみると…

「津波警報」「避難」の文字が。

揺れてないのに?避難ってどうすればいいの?

頭が真っ白になりながらも、とにかく急いで家を出た。

震源は、カムチャツカ半島。

わたしの住む地域も津波の警戒区域に含まれ、安全が確認されるまでは避難を続ける必要があった。

とても英語の勉強ができる状態ではなく、予約していたオンラインレッスンはキャンセル。

幸い津波の被害はなく、約半日の避難のあと無事に帰宅することができた。

無事でいられたことに感謝しつつも、気持ちはずっと張りつめたまま。

明日のレッスンどうしよう…

迷ったけれど…レッスンを受けてよかった

結局レッスンの予約はしないまま朝を迎えた。

迷いながらも、なんとなく予約画面をのぞいてみると…

先生の枠がまだ空いている!

昨日の出来事を先生に話してみようかな。

でも…避難って英語でなんていうんだろう?

発音できないことばは、使えない

昨日、テレビに表示されていた「EVACUATE(避難)」の文字。

意味はなんとなくわかったけれど、読めない・言えない・使えない。

そこで、試してみたのが…

シラブル分け音節分け

発音が苦手なわたしは、発音記号よりも音のリズム(区切り)で覚える方がしっくりくる。

例えば、「evacuate」なら…

i – VAC – you – ate

リズムにのせて口に出すと、不思議といいやすくなる。

英語は音の塊でできているのかもと気がついた。

はじめて「evacuate」が自分のことばになった

レッスンで先生と顔を合わせた瞬間…

「大丈夫だった?ニュース見たよ!」と優しく声をかけてくれた。

そして、勇気を出して伝えてみる。

I had to evacuate yesterday because of a tsunami warning.

なんと、先生の住む地域(フィリピン)でも1メートルほどの津波あったそう。

地震の規模の大きさを改めて実感。

ひとつの単語が自分の体験と結びついて、はじめて使える英語になった気がした。

「Chona Mae」と「tsunami」のはなし

先生がこんな話をしてくれた。

2012年、フィリピンで起きた出来事。

ある母親が娘を探して「Chona Mae!(チョナ・メイ)」と叫んだ声が「Tsunami!(津波)」と聞き間違えられ、パニックが起きたそう。

実際その日、津波警報は出ており、一部の地域では津波が観測されていたとか。

誤解と現実が重なってパニックが広がり、全国ニュースにもなったほどの騒ぎになったという。

さらに先生がこう続けた。

フィリピンで「Chona Mae」はよくある女性の名前

子供を探したり怒ったりするときに大きな声を出す母親が多く、先生も子どもを呼ぶ時には大声にならないように気をつけている、と。

話を聞きながら、ある疑問が湧いてきた…

「tsunami」は日本語?英語?

「tsunami」って日本語?英語?と聞いてみた。

すると先生は、「sushi」を「fish on the rice」とは言わないように、津波もそのまま「tsunami」だよと教えてくれた。

気になって少し調べてみると…

「tsunami」が世界共通語になるまで(諸説あり)

「tsunami」の語源と共通語になったいきさつをまとめてみました↓

  • 「津波(tsunami)」は、日本語「つ(港)+ なみ(波)」= 港に入ってくる大きな波という意味が語源
  • 1897年に小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が書いた本『仏の畑の落穂(Gleanings in Buddha-Fields)』のなかの一編「生神様(A Living God)」とで、「Tsunami!」というセリフが登場
  • 実はその1年前の1896年にアメリカの雑誌『National Geographic』で「tsunami」という単語がすでに使われていたとも
  • その後、地震学などの分野で専門用語として使われはじめ、少しずつ世界のいろいろな国に広がっていった
  • 現在では、英語圏でも「tsunami」とそのまま書かれることばとなった

わたしの英語力では、「生神様(A Living God)」から「tsunami!」の単語を見つけるのがやっと…

まずは日本語訳で読んでみて、いつか英語版で読めたらいいな。

英語版はこちら

日本語版はこちら

まとめ:ことばは、経験と結びつくと記憶に残る

今回、「EVACUATE」という単語 は避難というリアルな経験を通じて自分のことばになった。

今まで英語を学んでいて、知らない単語は全然覚えられなかった。

でも今回は…

  • 発音から入って
  • リズムで感じて
  • 実体験と結びついて

ことばの壁をほんの少し越えられた気がする。

これからも新しい単語に出会ったら、まずは声に出して、リズムにのせてひとつずつ、自分のことばとして覚えていけたらいいな。

わたしが利用しているオンライン英会話はこちら

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